お正月を迎えるために
年の瀬には【歳の市】が立ち、門松やしめ飾りなど正月の縁起物が売られます。神社からはお伊勢さまのお礼【神宮大麻】や、【御神像】、またその神社[氏神さま]のお札をお受けして新年に備えます。
初詣は、皆さんの地域をお守りいただく氏神さまをまずお参りいたします。
お正月は年神さまが訪れ一年の幸福をもたらすと言われます。【しめ縄】は神様のいらっしゃる清らかな場所を示すもので【門松】は神様をお招きするしるしです。
【鏡餅】を飾り、【お雑煮】をいただく習わしは、秋にとれた新米でおもちをつきそれを神前に供えいただくことで稲に宿る生命の力をいただくことです。一年ごとに新しい生命の力をいただきいつまでも変わらぬ世の平安をお祝いするのがお正月です。
お正月は各地によってさまざまなしきたりがあり、そこにはわが国の伝統文化が凝縮されています。
[ご注意ください!]
正月用品を売るスーパー・商店などにあるお札のようなものは、
神社のお札ではありません。
■服喪の注意事項
年内に家族や親戚に不幸があった場合の質問をよく受けますが、右の表の「忌」の期間を過ぎればお正月様(神宮大麻・御神像)をお受け出来ますし、普通に正月を迎えてかまいません。
又、初詣や松飾り、鏡餅等のお供えも差し支えなく、燐近所や友人・知人の御不幸の場合は弔問日のみとなり、お正月でも松を下ろす必要はありません。
「忌」とは、故人の弔いに専念する期間ですので、日常生活を慎み、神棚は白紙で被い、喪服で過ごす期間です。
「心喪」とは、追悼の心をもちつつ日常生活を営む期間であり、神棚の白紙を外し通常通りお祀りいたします。50日を過ぎればこの期間も空けます。
続柄 | 忌 | 心喪 |
父母 | 10日 | 50日 忌みの期間を含む |
祖父母 | 5日 | |
會祖父母 | 2日 | |
夫・妻 | 10日 | |
子 | 10日 | |
孫 | 5日 | |
兄弟・姉妹 | 5日 | |
甥・姪 | 2日 | 20日 忌みの期間を含む |
伯伯父・母 | 2日 | |
従兄弟・従姉妹 | 1日 |