由緒
History
当志波彦神社・鹽竈神社は、仙台市の北東約16キロメートル、平安の昔奥州へ下向の都人を魅了し、かの松尾芭蕉も訪れ絶賛した「千賀の浦(塩釜湾)」の側の小高い丘「一森山」の地に両社をお祀りし、長い歴史を物語る境内からは、遠くは牡鹿半島・金華山、近くは日本三景の一つ松島の島々が望まれます。
松島湾は、暖流と寒流の合流点で、海上の金華山沖は世界三大漁場の一つといわれる魚の宝庫です。
また、約30ヘクタールの境内は、植物の分布上、学術的にも南北植物の限界として重要視され、鹽竈ザクラやタラヨウなど地生・栽植あわせおよそ500種にもおよぶ植物が繁茂しているほか、キジ・オナガ・ツグミなどの野鳥も多く生息しております。
四季折々の花々が、荘厳な社殿と美しく調和する一森山の御神域を、地元市民は親しみをこめて「お山」と呼び、御社名は全国的にも〝しおがまさま〟と尊称されております。

志波彦神社
Shiwahiko Shrine
志波彦神社の御由緒
平安時代の『延喜式神名帳』に記載され、鹽竈の神にご協力されたと伝えられる志波彦神(しわひこのかみ)をお祀りしております。農業守護を始め、国土開発・殖産・商工業の神として広く崇敬されております。御社紋は尾長左三ッ巴紋。


鹽竈神社
Shiogama Shrine
鹽竈神社の御由緒
古くより朝廷の崇敬殊のほか厚く、別宮に塩土老翁神(しおつちおぢのかみ)・左宮に武甕槌神(たけみかづちのかみ)・右宮に経津主神(ふつぬしのかみ)をお祀りしております。塩業・漁業・家内安全・交通安全・厄除け、とりわけ安産守護の神として全国より信仰されております。御社紋は鹽竈桜紋。


境内の末社
Inner Auxiliary Shrines
境内末社の御由緒
~神明社・八幡社・住吉社・稲荷社~
当社境内には、鹽竈神社神門に向かって左側に神明社・八幡社・住吉社・稲荷社の4社の末社をお祀りしております。各社1間社流造りの御社殿を、見世棚様式の鞘堂で覆っています。
いずれも〝しおがまさま〟に縁の深いお社でございます。
境外の末社
Outer Auxiliary Shrines
境外の末社の御由緒
~御釜神社・牛石藤鞭社~
御本社が鎮まる一森山の麓、塩竈市本町の一角に鎮座する「御釜神社(おかまじんじゃ)」には、塩土老翁神が民衆に製塩技術を伝える際に用いた四口の鉄製の平釜「神釜」が奉安されています。この神釜には常に海水が満たされ干上がることはなく、世の中に異変や吉祥がある時に水の色が変わると古来伝えられ、「日本三奇」(※)の1つに数えられています。例祭日は7月6日。
また同じ境内に祀られる「牛石藤鞭社(うしいしふじむちしゃ)」は、塩土老翁神が童の姿で塩を運んでいた牛が石と化し、鞭打っていた藤の蔓が根付いたとの伝承が伝えられています。例祭日は7月7日。
※日本三奇…江戸時代の医師、橘南谿が〝三つの奇跡〟と記した、人智を超越し今なお説明のできない奇妙な建造物や遺構のこと。御釜神社の「四口の神釜」、生石神社(兵庫県高砂市)の「石乃寶殿(いしのほうでん)」、霧島東神社(宮崎県高原町)の「天之逆鉾(あまのさかほこ)」がそれです。


所在地
〒985-0052 宮城県塩竈市本町6-1
※専用の駐車場はありません。お車で参拝される場合は、100mほど北の御本社東参道鳥居の左手にある駐車場をご利用ください。
~曲木神社~
千賀の浦=塩釜湾上に浮かぶ籬島に鎮座する「曲木神社(まがきじんじゃ)」は、国の名勝〝おくのほそ道の風景地〟に指定される塩竈屈指の景勝地です。
屈曲する松の木に覆われる姿から曲木の名がついたと言われています。例祭日は8月1日。
わが背子を都に遣りて塩竈の
まがきの島のまつぞ恋しき
(古今和歌集)


所在地
〒985-0001 宮城県塩竈市新浜町1-10 周囲約155mの島
※籬島へ渡る橋は、平時は施錠されておりますが、土曜日・日曜日・祝日には参拝できます。
